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AI実務ログ:AIの「最後に一つだけ」はなぜ危険なのか

0|実験ログ:AIの会話が終わらない

最近、AIを使っていて
少し困ることが増えた。

会話の最後に、
こんな展開になることがある。

「最後に一つだけ、
あなたが知っておいた方がいい重要な話があります」

あるいは、

「もしよければ一つ提案があります」

あるいは、

回答のあとに
別の視点や留保が追加される。

最初は
役に立つ情報だと思って聞く。

すると、
新しい話が始まる。

その話も
それなりに面白い。

さらに続きがある。

また別の話が出てくる。

そして気づく。

最初にやっていた作業が止まっている。

AIは間違ったことを言っているわけではない。
むしろ親切だ。

しかしこの現象は、実務では少し厄介だった。

 

 

 

1|やろうとしていたことが進まない

最初のうちは、その提案をそのまま聞いていた。

むしろ、

「それも必要かもしれない」

と思うことが多かった。

AIが提案してくるのはたいてい合理的だからだ。

しかしあるとき、ふと気づいた。

最初にやろうとしていたことが進んでいない。

AIの提案を聞く

その話が広がる

また別の提案が出る

気づくと、最初の目的とは別の話になっている。

 

AI実務ログ第4回

2|AIの会話には共通する癖がある

この現象は特定のAIだけではない。

いくつかの生成AIで似たようなパターンを見かける。

ただし、その出方は少し違う。

あるAIは「最後に一つだけ」

という形で新しい話題を出してくる。

別のAIは「提案してみましょうか?」

という形で次の作業を提示する。

また別のAIは回答のあと

別の視点や留保を追加する。

 

形は違うが、共通していることがある。

会話の終わりに、新しい入口が作られる。

その入口に入ると対話は自然に次のテーマへ進む。

つまりAIは

回答

追加の入口

別の探索

という形で会話を広げることがある。

なぜそうなるのか、正確な理由は私にはわからない。

ただ少なくとも私の実務ログから言えるのは、

この現象が頻繁に起きる

ということだけだ。

 

 

3|AIの会話が枝分かれする構造

少し整理してみると、構造はこうなっている。

AIの回答

追加の提案

新しいテーマ

AIは対話を閉じるのではなく、

次の入口を作る。

その入口はたいてい魅力的だ。

役に立ちそう
面白そう
知っておいた方がよさそう

だからつい入ってしまう。

すると、会話は枝分かれする。

結果として、最初の目的から離れる。

 

 

4|実務で試している小さなプロセス

この問題に対して、私はまだ完全な解決策を持っているわけではない。

ただ最近、一つだけ意識していることがある。

AIが新しい提案や話題を出してきたとき、

すぐには乗らない。

まず一度立ち止まる。

そして自分にこう聞く。

「今やろうとしていた目的は何だったか」

その上で、

今必要な話なのか
あとで聞けばいい話なのか

を判断する。

小さなことだが、それだけでAIとの対話が少し安定する気がしる。

 

 

5|AI実務の四つ目の壁

AIを実務で使うと、いくつかの壁にぶつかる。

拡張

停止

判断

ここまでは、これまでのログでも書いてきた。

しかし最近、もう一つ気づいたことがある。

AIは会話を終わらせない。

むしろ新しい入口を作る。

つまりAIは、

拡張

停止

判断

再拡張

という動きをする。

今回のログは、AIの回答そのものではなく

会話の終わり方が思考の方向を変えてしまう

という観察だった。

 

 

次は、AIの回答に差分を作る方法について、

もう少し実験ログを書いてみようと思う。