最近、AIを使っていて
少し困ることが増えた。
会話の最後に、
こんな展開になることがある。
「最後に一つだけ、
あなたが知っておいた方がいい重要な話があります」
あるいは、
「もしよければ一つ提案があります」
あるいは、
回答のあとに
別の視点や留保が追加される。
最初は
役に立つ情報だと思って聞く。
すると、
新しい話が始まる。
その話も
それなりに面白い。
さらに続きがある。
また別の話が出てくる。
そして気づく。
最初にやっていた作業が止まっている。
AIは間違ったことを言っているわけではない。
むしろ親切だ。
しかしこの現象は、実務では少し厄介だった。
最初のうちは、その提案をそのまま聞いていた。
むしろ、
「それも必要かもしれない」
と思うことが多かった。
AIが提案してくるのはたいてい合理的だからだ。
しかしあるとき、ふと気づいた。
最初にやろうとしていたことが進んでいない。
AIの提案を聞く
↓
その話が広がる
↓
また別の提案が出る
気づくと、最初の目的とは別の話になっている。
この現象は特定のAIだけではない。
いくつかの生成AIで似たようなパターンを見かける。
ただし、その出方は少し違う。
あるAIは「最後に一つだけ」
という形で新しい話題を出してくる。
別のAIは「提案してみましょうか?」
という形で次の作業を提示する。
また別のAIは回答のあとに
別の視点や留保を追加する。
形は違うが、共通していることがある。
会話の終わりに、新しい入口が作られる。
その入口に入ると対話は自然に次のテーマへ進む。
つまりAIは
回答
↓
追加の入口
↓
別の探索
という形で会話を広げることがある。
なぜそうなるのか、正確な理由は私にはわからない。
ただ少なくとも私の実務ログから言えるのは、
この現象が頻繁に起きる
ということだけだ。
少し整理してみると、構造はこうなっている。
AIの回答
↓
追加の提案
↓
新しいテーマ
AIは対話を閉じるのではなく、
次の入口を作る。
その入口はたいてい魅力的だ。
役に立ちそう
面白そう
知っておいた方がよさそう
だからつい入ってしまう。
すると、会話は枝分かれする。
結果として、最初の目的から離れる。
この問題に対して、私はまだ完全な解決策を持っているわけではない。
ただ最近、一つだけ意識していることがある。
AIが新しい提案や話題を出してきたとき、
すぐには乗らない。
まず一度立ち止まる。
そして自分にこう聞く。
「今やろうとしていた目的は何だったか」
その上で、
今必要な話なのか
あとで聞けばいい話なのか
を判断する。
小さなことだが、それだけでAIとの対話が少し安定する気がしている。
AIを実務で使うと、いくつかの壁にぶつかる。
拡張
↓
停止
↓
判断
ここまでは、これまでのログでも書いてきた。
しかし最近、もう一つ気づいたことがある。
AIは会話を終わらせない。
むしろ新しい入口を作る。
つまりAIは、
拡張
↓
停止
↓
判断
↓
再拡張
という動きをする。
今回のログは、AIの回答そのものではなく
会話の終わり方が思考の方向を変えてしまう
という観察だった。
次は、AIの回答に差分を作る方法について、
もう少し実験ログを書いてみようと思う。